Microsoft Office Word 2003 を使用中または文書の保存時に表示される言語データの保存機能に関する次のメッセージを非表示に設定する方法を説明します。
文書は保存されましたが、音声認識データを保存する十分な空き領域がないため、データは失われました。録音していないときは、必ずマイクをオフにし、ディスクで利用できる記憶域を確認してください。
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言語データとは、マイクを通して話した言葉を、Word 等の文書に入力するための音声入力データや、マウスや専用のペン、タブレットを使って手書きで文書入力するための手書き入力データなどを指します。
Word 2003 では、文書ファイルの中に入力した文字の言語データを自動的に保存する機能が標準で設定されています。このデータは、文書作成後に入力した文字の修正候補を表示する場合などに使用されます。言語データを含めて文書を保存する際、文書ファイル自体の容量も大きくなるため、Word 2003
は作業効率を最適化しようと動作します。この時、自動的に音声入力データや手書き入力データを含めずに保存しようと動作するため、上記のメッセージが表示されます。
言語データを Word の文書入力で使用する場合は、言語データを埋め込む設定を変更する必要はありません。文書の編集中に上記のメッセージが頻繁に表示される現象を回避したい場合に限り、自動バックアップ機能を無効に設定してください。この操作により、メッセージは表示されなくなります。
このメッセージを非表示に設定するには、言語データを埋め込む設定を無効にします。通常、言語データを Word
の文書入力で使用しない場合は、この設定通り、言語データの保存機能を無効にしても問題ありません。保存された文書ファイルにも影響を与えません。
注 : 既存文書ファイルに対して、言語データを埋め込む設定を一括して無効化することはできません。既存文書ファイル毎に、上記の設定を適用してください。
以上の操作により、自動的に言語データを埋め込む設定が無効になっている状態が Word の新規文書を作成する際の初期値として保存されました。
注 : [言語データを埋め込む] 設定はファイル単位で保存されるため、以上の操作は既存文書に対して有効な方法ではありません。既存文書の作業時は、[言語データを埋め込む]
のチェック ボックスを手動でオフにする必要があります。
また、Word 2000 以前のバージョンでは、[言語データを埋め込む] 設定が標準で有効になっているため、 Word 2003 で表示される [言語データを埋め込む] チェック ボックスが存在しません。Word 2000 以前のバージョンで作成した文書は必ず [言語データを埋め込む] が有効な状態で保存されます。 Word 2000 以前のバージョンで作成した文書を Word 2003
で開いた場合、上述の Normal.dot に対する設定は反映されません。